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費用対効果を最大限に出すための広告費の決め方とは?─基本となる考え方をまとめました─

2018年10月18日リスティング広告

毎月のリスティング広告の費用、何となくで決めていませんか?

集客に対し適切な費用なのか、きちんとした判断の上で広告費を決めているでしょうか。

リスティング広告は、毎月の広告費の設定次第でも成果がかなり変動します。

広告費がなければリスティング広告はできません。最も基本的で、最も重要な指標なのに、意外と曖昧に決められがち。

そこで今回は、広告費について考え方や計算方法をまとめました。

費用対効果を最大限に出すための広告費の決め方、考え方を学びましょう!

 

基本的な広告費の決め方

まず一般的な広告費の決め方をご紹介します。

①目標CPA × 目標CV数

②目標利益 ÷ 目標ROI

③必要クリック数 × クリック単価

④総売上 × 5~10%

通常、広告費を決めるとき、上記のいずれかの方法で決める場合が多いと思います。
具体的に見ていきましょう。

 

①目標CPA × 目標CV数

(a)1件のコンバージョンを獲得するのに使える費用から考える

例えば1万円の商品があるとして、その商品を購入してもらうのにいくらまで広告費が使えるか、というところから広告費を考えます。

原価や人件費などのコストが3,000円かかるとしましょう。するとこの商品を1つ販売するごとに7,000円の利益が出ますが、この商品を1つ売るのに7,000円かかってしまう(CPA:7,000円)と利益がなくなってしまいます。

そこでちゃんと利益が出るように、目標CPAを仮に5,000円とします。この目標CPAに販売したい個数(目標CV数)をかけ合わせた金額を広告費とする考え方です。

50個売りたい(売上:50万円)としたら、

5,000円(目標CPA)× 50(目標CV数)= 250,000

で広告費は25万円になります。

 

(b)LTVから考える

上記「(a)1件のコンバージョンを獲得するのに使える費用から考える」の応用ですが、LTV(ライフタイムバリュー)を使って広告費を決める方法もあります。

LTVというのは「顧客生涯価値」のことで、一人のお客様が生涯合計でどれだけの利益をもたらしてくれるかを算出したものです。つまり何回(何円)リピートしてもらえるかを考慮に入れて考えます。

例えば、先ほどの1万円の商品を、1年間で平均2回リピートしてもらえるとしたら、利益は合計で14,000円になるので、商品一つごとに2,000円の利益(上記「(a)1件のコンバージョンを獲得するのに使える費用から考える」と同額)を確保するとして、目標CPAを1万円まで拡大できるようになります。

で、そこから広告費を計算すると、

10,000円(目標CPA)× 50(目標CV数)= 500,000

広告費を50万円使えることになります。

 

②目標利益 ÷ 目標ROI

(c)利益を広告費の何倍にしたいか

ROIというのは投資収益率のことで、費用に対しての利益の割合を言います。計算式は下記のようになります。

ROI = 広告経由の利益 ÷ 広告費 × 100(%)

簡単に言うと、広告費の何倍の利益を目指すか、ということです(あるいは利益に対して広告費をどのくらいに抑えたいか)。

仮に100万円の利益が欲しくて、広告費は利益の半分にしたいという場合、

100万円(目標利益) ÷ 200%(目標ROI) = 100万円 ÷ 2 = 50万円

となります。

 

③必要クリック数 × クリック単価

(d)売上目標から考える

例えば売上目標が100万円とします。「(a)1件のコンバージョンを獲得するのに使える費用から考える」や「(b)LTVから考える」と同じく単価が1万円の商品なら、100個販売する必要があります。

このとき、コンバージョン率が1%で、クリック単価が100円だったとしたら、

必要クリック数 × 1%(CV率)= 100個
   ↓
必要クリック数 = 1万クリック
   ↓
1万(必要クリック数)× 100円(クリック単価)= 100万円

となり、広告費は100万円となります。

 

(e)キーワード単価から考える

例えば平均クリック単価が120円、コンバージョン率が1%だったとします。このとき、商品を50個売りたいとしたら、

必要クリック数 × 1%(CV率)= 50個
   ↓
必要クリック数 = 5,000クリック
   ↓
5,000(必要クリック数)× 120円(クリック単価)= 60万円

となり、広告費は60万円となります。

 

④総売上 × 5~10%

(f)一般的に、現在の総売上の5~10%が、広告費の目安とされています

例えば月間500万円の売上を上げている場合、

500万円(総売上) × 5~10% = 25~50万円

となります。

 

まとめ

今回は広告費の基本的な決め方、考え方についてご紹介いたしました。

広告費はリスティング広告を運用するための燃料です。

車でも燃料がないとそもそも走ることができませんが、燃料があればとりあえず走らせることができてしまいます。車なら「とりあえず満タン」で大丈夫ですが、リスティング広告はそうはいきません。広告費は常に目標とセットとなるものと捉え、きちんとした判断の上で決めましょう。

では実際に広告費を決める際、今回ご紹介した方法の中から、どの方法を用いれば良いでしょうか。また、本当に上記のような決め方で良いのでしょうか。

次回のブログで考察いたします。

 

高木輝幸

お客様に「気づき」をご提供できるように頑張ります。


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